2020年 12 月の LINE API 関連のまとめです。
シェアターゲットピッカーの UI 改善
- シェアターゲットピッカー = LIFF から起動して LINE の友だちにメッセージを送信する機能です
- デフォルトでトークのセクションが開き最近やり取りした友だちが優先して表示されるようになったため、送信先を見つけやすくなりました
LIFF v2.6.0 リリース
- 内部挙動の変更のみで追加機能などはなし
Webhook イベントオブジェクトに新しいプロパティが追加
- スタンプが送信されたときに「どんな気持ちを表現しているスタンプか」を把握するためのプロパティ(
webhookObj.events.message.keywords
)が追加 - スタンプにはキーワードが設定されており、最大 15 個のキーワード配列で返される
- 16 個以上のキーワードを持つスタンプはランダムに 15 個のキーワード配列で返される
LIFF ブラウザの iOS サポートバージョンが変更
- iOS 12.0 以降をサポート対象に変更(変更前は iOS 11 以降)
その他
iOS の LIFF で getUserMedia
が使えるように
iOS での LIFF は WKWebView が使われており、getUserMedia
が未対応だったため WebRTC を使った映像共有などができませんでした。
検証記事:
iOS 14.3 から WKWebView で getUserMedia
が使えるようになった(Android では以前から使えていた)ので、 LIFF 上で WebRTC を使ったアプリの開発が可能になりました。
とはいえ、最新の iOS でないと動作しないため回避策が必要になります。
回避策について:
LINE API Use Case が公開
- LINE API の活用事例が紹介されたサイト
- 「LINE で予約」「自治体での防災、粗大ごみ収集」など様々な LINE を使った事例が掲載されていて、これからら LINE を使って何かやりたい方にオススメです
- 開発者としても LINE API の事例として参考になる使い方が多く載っています
「福岡市 LINE 公式アカウント 防災ハンドブック」の配布開始
- LINE 公式アカウントの使い方のを説明したハンドブック
- 実際のハンドブックはここから読めます
- LINE が慣れ親しんだアプリとはいえ、防災目的で使うのであれば本当に"誰でも"使えるようにするためこういったアプローチも必要になってきますね
ドキュメントの更新
- LINE Developers サイトの「ガイド」の名称を「ドキュメント」へ変更
- LINE Developers コンソールへログインするアカウントごとに利用できる機能の一覧を追加しました
- LINE Pay の開発者向けドキュメントが LINE Developers サイトに公開されました
今まで独自のページで存在していた LINE Pay が LINE Developers に統合されました。
まとめ
LIFF から WebRTC を使ったアプリを開発が iOS でも可能になったことで
まずはLINE ボットに問い合わせ -> 必要に応じてビデオ通話でオンライン相談窓口対応のようなサービスが実現できそうです!
以上、2020 年 12 月のアップデートでした!