2021 年 1 月の LINE API 関連まとめです。
ナローキャストメッセージで利用できるオーディエンスタイプが追加
- LINE 広告、LINE ポイント AD で作成されたオーディエンスが Messaging API で利用可能になりました
- 事前に Messaging API 経由でオーディエンスを有効化しておく必要があります
iOS LIFF でのセーフエリアの厳格化
- iPhone X など iOS の角丸ディスプレイで LINE v11.0.0 以降がインストールされている端末が対象です
- iOS(と iPadOS)の既知の不具合が影響しているそう(具体的なバグに関する情報は見つけられず)です
グループのメンション情報を取得できるプロパティが追加
webhookObj.events.message.mention.mentionees
プロパティが追加され、LINE 公式アカウントが参加しているグループでメンションされたユーザーの情報が取得できるようになりました- メンションされたユーザーがユーザー情報の取得に同意していない場合は
userId
は取得できません - LINE 公式アカウントへのメンションは今までと変わらずできません
ナローキャストメッセージの進行状況を取得する API に詳細情報が追加
acceptedTime
(リクエストを受け付けた時間)、completedTime
(メッセージの送信が完了した時間)がレスポンスに追加されましたcompletedTime
から 7 日(168 時間)以上経過すると、進行状況は取得できなくなります
LIFF v2.7.0 & v2.7.1 がリリース
- v2.7.0
- RequireJS から npm パッケージ版 LIFF SDK を参照できるようになりました
- liff.getDecodedIDToken()の不具合が修正されました
- v2.7.1
- v2.7.0 で LIFF アプリから外部ブラウザを開くと失敗する不具合が修正されました
- LIFF のバージョン指定して利用している場合は v2.7.1 の利用が推奨されています
その他
ビーコンイベントの leave
イベントが廃止
- 2020 年末で廃止済、2021 年 1 月 6 日で Webhook の送信停止済です
代替となる
stay
イベントの新規利用受付は停止しているので、ビーコンを利用してユーザーが電波の受信圏から出たことを検知するのは現状不可能ですDeveloper Community の Q&A に LINE 社サポートからの返信内容が投稿されていましたが、開発者向け情報としても正式に発表されました
LINE Beaconにおけるstayイベントの利用申請 - [LINE Beacon] | LINE developers community
画像コンテンツを扱う旧エンドポイントの廃止
- コンテンツの取得、リッチメニューの画像をアップロード/ダウンロードのエンドポイントのドメインが変更になりました
- 旧:
api.line.me
-> 新:api-data.line.me
- 旧ドメインのエンドポイントは 2021 年 1 月 21 日では廃止済です
まとめ
ナローキャストメッセージが強化され LINE プラットフォームの他サービスと合わせてマーケティング活動での利用機会が増えていきそうです。
利用例:
LINE 広告で配信された広告 A を経由して LINE 公式アカウントと友だちになり(友だち追加経路オーディエンス)、 1 月に送ったメッセージを開封したユーザーのみに対して(インプレッションリターゲティング)、再度メッセージを配信する(ナローキャストメッセージ)ことで効果が高そうなユーザーにだけ効率よくメッセージを配信する。
メンション情報が取得できるプロパティの追加は、LINE 公式アカウントを絡めたグループでの使い方が広がります!
以上 2021 年 1 月の LINE API アップデートでした!